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スマホゲームやテレビで「時間を潰してしまう大人」にならないようにね。

暇つぶし。


誰もが一度はやったことがあるし、今もやっているかもしれないこと。



時間がほしいと言っているのに、ひまつぶしに日々の時間の大半を使っている人は結構多いのかもしれない。



人生100年時代となれば、働かなければいけない時間は増えるし、同時に「暇」な時間も増えるだろう。


史上最長のGWである今回の10連休。


長い長い休みの中の半分。東京からやってきたキッズもこの山添の地で「暇」と戦うことになった。

1.東京でできない体験は提供していたつもりだった



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平成最後の昭和の日。東京からキッズ三人と婚約者マチマチを乗せた車は三河島を出発した。


途中休憩をはさみながら、車は一時浜名湖に到着し、いつもの浜名湖ファームのウズラの卵をもらうついでに、ウズラ農家の見学。



浜名湖ファームの近藤社長は急な来訪にもかかわらず、親切に子どもたちにうずらのことを教えてくれた。


マチマチとは豊橋で別れ、あえて山添の食生活と対極にありそうなすたみな太郎へ。


時間制限と見栄えのいいご飯。たくさん食べるために食べる。

まさに都会的な食文化を最後に体験する場所としてふさわしい場所だと思う。


山添に到着するやいなや、彼らは早速ゲームキューブにハマる。

彼らが滞在していた期間はあいにくの雨続き。


晴れていれば、もっと山で遊んだりできただろうに。


それでも少ない時間の中、ご飯を作ってみたり、お店ごっこをやってみたり、タケノコを掘りにいったり、竹を切ったり、工作をしたりした。


さらに、伊賀上野の忍博にも行き、それなりに観光を楽しむための導線は作れただろうと思っていた。

2.それでも、ゲームをする時間が多かった。


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雨が多かったために、室内でのやることがなかったのか、僕が何も言わなければ彼らはずっとテレビゲームをしていた気がする。


屋根裏探検をしてみたい。山添にある茶器をつかってお茶をたてたい。将棋をやりたいなど、彼らの要望はできる限り実現させていた。


だけど、僕が彼らにやりたいことを聞かなければ、遊びを提案しなければ、彼らはすぐにテレビゲームをし始めた。


あまりゲームに馴染みのなかった小学二年生の子はハーモニカとルービックキューブを持ってきていたが、それにあまり手を付けずにゲームばかりしていた。


僕も一緒にゲームをやることがあったが、わりとすぐに飽きた。


ただ、マリオカートで連続14コースくらいやったときにはさすがに彼らの一部も飽きていたようで、ゲームを辞めたがっていた。


それでも、彼らは暇な時間があればゲーム。ただ、スマブラとマリオカートを交互にやっていたから、それほどゲームにハマっている様子はない。



一体、何が彼らにゲームをさせるように仕向けていたのか。



3.彼らはただ「退屈」と戦う方法を知らなかった。


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子どもは自由だ。


はじめ、そう思っていたから小学校の先生になろうと思っていたものの、実際はそうではなかった。


知らないことが多いよりも、やってはいけないことが多すぎて、与えられた娯楽の上でしか物事を楽しむことができなくなってしまっているようにも思えた。



今回、僕は体調を崩し気味で動いていたこともあって、しんどくなってしまって途中横になっている時間が多かった。


そのため、僕がいなくてもできる遊びが当初はゲームくらいしかなく、ずっとゲームをやり続けていた。


ゲームはその動かし方を覚えてしまえば、一人だったとしてもそれなりに遊べてしまう。


もちろん、ゲームよりも楽しい遊びがあればそっちの方に行くのだけれども、その遊びは僕が提供し続けるしかなかった。


特に、僕が自作したカードゲームはかなりハマっていて、ゲームと同じくらいの時間四人でやっていた気がする。


ただ、彼らは四人でしかその遊び方を知らず、三人でやってもそれなりに楽しめるゲームであるのに、四人でいるとき以外このカードゲームで遊ぶことはなかった。


3.本当におもしろいことができる瞬間をゲームが奪っている


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そんな彼らのゲーム事情を見るに見かねて僕は彼らを叱ることがあった。


まずは東京の呑み仲間が伊勢参りついでに山添に来てくれたとき。


「お兄さんに美味しいもの売るお店ごっこをしようぜ!」


1つ300円程度を予算に僕・キッズ3人・東京の呑み仲間に軽い金銭を伴った食事提供。


呑み仲間と合流した後、駅近くのスーパーで買い物をして、それぞれ作りたいものの材料を購入した。


購入したものは以下の通り。

北:炭・ガスボンベ・牛乳・卵 → 生活必需品
小6:こんにゃく・油揚げ・? → タケノコご飯
小4:ワッフル→炭焼きワッフル
小2:生姜焼き用の肉・鰹節・こんにゃく → 豚汁



小4以外全員予算を大幅にオーバー。

しかし、小6ははじめから2品以上売り上げることを目標にしていたので、これで問題なかったとのこと。

1番予算を使った小2は一緒に冷蔵庫チェックをしたのにもかかわらず、材料をかなりダブらせていた。

家に帰ってくるやいなや、小6はさっそく調理を開始。

が、小4と小2はマリオカートに勤しんだ。


結局、火起こしは僕がすることになり、ついでに彼らに内緒で先日沼津からもってきた金目鯛の干物を呑み仲間と食べることにした。


焼き上がりくらいを狙ったのか、焼き上がって食べ始めた頃にぞろぞろと彼らはやってきて、干物を貪った。


小6のつくった炊き込みご飯はどうやら失敗してしまったらしいので、僕がアレンジを加えてそれなりに食べれるものに変えた。

小4は魚を焼き終わった後に、同じ網でワッフルを焼いた。加減は微妙だったらしい。

みんながご飯を食べ終わった頃、ついに小2が豚汁を作り始めるも、完成した頃には呑み仲間の帰る時間になっていた。


それでも、無理やり食べさせようとしたので、僕は彼にこう言った。


「もう少し早く作っていたらみんなで食べられたのに、ゲームばっかりしておいて、終わった頃に作り始めてそれを無理やり食べさせようってちょっと勝手すぎない?」


彼は叱られていることがわかったのか、だまり始めた。


「ゲームが悪いとは言わない。だけど、ここでしかできないことや今1番やりたいことを、暇つぶしに始めたゲームのためにやらかったために、それをすることができなかったって、ものすごく悔しくない?」


静かにそう伝えた後、彼は泣き始めた。


「せっかく作ったのに悔しいよな。」


泣いた顔を隠すように彼の頭を抱き、頭をなでた。

4.彼らにとってはゲームもまたここでしかできない体験だった。


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「君たち、ずっとゲームばっかりしてるね。」


マリオカートに勤しむ小6と小4にそう言ったのは次の日の夜。


彼らは即座に「ごめんなさい」と謝ったものの、性格の悪い僕はそこで彼らに「よし」と言わない。


「なんで、『ごめんなさい』って言ったの?」


途端、彼らは黙り込んだ。


「もしかして、何に対して謝っているかわからないままに『ごめんなさい』って言ったの?」

意地悪く彼らにその理由を聞いてみる。


「ゲームダメだって言われてるのに、ゲームしてたから」


と小4が言ったものの、意地悪な僕はそれで済まさない。

「別にゲームやるなとは言ってないし、ただ『ゲームばっかしてるね』って言っただけだよ?なんでそれが悪いの?」


小4が若干涙目になりはじめる。


震えた声で彼が言ったのは、以前ゲームばかりやりすぎたためにスイッチを捨てられてしまったことから。


「もしかして、ゲームやりすぎたから捨てられるかと思った?それはないよ。俺もあのゲーム好きだし。」


「いや、そう思ってはないけど、なんかあのときのことを思い出しちゃったから。」


彼らにとって、親から離れることは自分の好きなゲームを思いっきりできる時間でもあったようだ。


「たしかに、ここでしかゲームはできないかもしれないけど、まず自分が引き受けた仕事を片付けないとドンドン仕事が増えていくよ?」


そこには彼がやるといってやらなかった洗い物の山があった。



やることはあるし、やりたいこともある。


それでもゲームに手をつけてしまうのは何故なのか。


5.やりたいことを言い出せなかったから。


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最終日の夜。


新たな同居人を迎え、最後の晩餐を迎える。


近所のおばあちゃんにもらったほうれん草。


いつでも勝手に入って採っていいと言われていたけれど、まだまだ採る時期じゃなかったのに採ってめっちゃ怒られてしまった葉玉ねぎ。


大好評だった燻製が今夜のメニュー。


燻製を作っているときも、火を見るのに飽きてゲームに走った彼ら。(かく言う僕もキッズたちがワラワラいすぎて、休みたかったので少し離れていた。彼らがゲームを始めたら火を見に行ったが。)


同居人はキッチンを整えてくれていた。



燻製ができたことを同居人に知らせると、やはり彼らはワラワラついてきた。


しかし、キッチンを整えてくれた同居人にできたてをあげたかったので、食べたがる彼らを止めて、先に同居人に燻製を分けた。



同居人がほうれん草サラダを作っている間、僕は燻製を盛り付けていたが、それを食べたい彼らを制止していた。


同居人の分を取り分けて避難させた後に解禁。


同居人がほうれん草のサラダを持ってきたとき、いつもどおりキッズはサラダを食べ始めようとした。

それを見かねた同居人が彼らを叱る。

「当たり前のようにタダで食べれると思うなよ」


一気に彼らの表情が凍りついた。


その一方、猫宣言をしている同居人がまさかお母さん味をだしてくるとは....と思い笑っていた僕。



ちなみに、同居人が作ったほうれん草サラダは美味しかった。


「そういえば、お土産いつ買うの?」

「え?お土産コーナー行ったときに買わなかったの?」


「最後に寄るかなと思ってたから.....」


「そういうの、言わなきゃわかんないよ」



小6は黙り込んだ。


すでにお土産屋は開いていない。



「言えなかったのが辛かった?」


「いや、今の話を最後まで聞かなかったから....」


「ごめんな」



彼は比較的お手伝いをしてくれていたので、どうにかしたかったが、いかんせん体調が悪いし、残された時間も少ない。



「なら、今からダメ元でマックスバリュー行ってみる?」


「行く。」


その決心をしてからの彼の行動は早く、残りの二人のキッズの行動も早かった。


車に乗り込みマックスバリューへ向かう。


お目当てのお土産を確保できなかったものの、代わりのお土産を手に入れたので満足らしい。


「最後にカードゲームがやりたかった」

「お茶立てたかった」


「星が見たい」


「スマブラしたい」


彼らはそう言っていたが、あくまで僕はやることを終わらせるのが先だと思ったので


「まず、片付けしないとだぞ」


彼らはシュンとなったが、その後に続けてこう言った。


「だから、さっさと終わらせて全部やろう。」


その後の彼らの動きはとてもテキパキとしていて、あらゆる準備がスムーズに進んだ。



途中、「お風呂に入りたい」という声もあったので、それもこなす。

結局、星も見れて、カードゲームもできて、お茶たて体験もできた。


出発直前。彼らの準備はすでに整う間近。


そんな彼らに僕はこう声をかけた。




スマブラやろうぜ。



あらゆる準備を終えた彼らはコントローラーを握り、最後の戦いに挑んだ。























あのとき、あそこでこうしていればよかった。


だったら、どうして暇つぶしなんてしているの?


やりたいことがあるのであれば、それをやりきる。


それに必要な裁量と時間と体力はいくらでも見つけ出せる。


最後の彼らの驚くほどのスピードは退屈を暇つぶしで紛らわしているときの僕に今日も喝をいれてくれている。








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